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ひまわりの花束
第23章 頑張ったごほうびなんて
「もうこんな時間だね。何が食べたい?」同じように窓の外を見てそうさんが訪ねて来る。

「さっきピザでもって言っていたので、ピザですか?」
そうさんの表情を探りながら、聞いてみる。

「良いね。ちーちゃんは何が好きなの?」

あっさりとした答えが返ってきて、ホッとしながらメニューを思い出しながら

「そうですね、シーフード系か好きですけど、そうさんは大丈夫なんですか?」
無難な所をリクエストしてそうさんの希望を聞いてみる。

「うん、大丈夫だよ」そう言ってピザの注文をすることになった。

ピザが届くまでの時間がもたなくて、何か作ろうかと考え「サラダか何か作りますね」そう言って立ち上り、自分の格好が恥ずかしくなるけれど、何事も無いようにふるまう事にする。

「一緒に作るよ」とそうさんも立ち上がる。

「大丈夫です、そんなに作るわけじゃないので、キッチンお借りします。冷蔵庫の中も良いですか?」恥ずかしさを打ち消すようにあわてて、1人でサラダを作ることにした。

「うん、じゃあ食器や飲み物準備するよ」そう言ってそうさんもキッチンにきて準備を始める。一緒に並んでお料理を作らずに済んでどこかホッとする自分がいる。

冷蔵庫の中の材料を使ってサラダを2種類作り、飲み物の準備が出来た所にピザが届いた。

「ちーちゃん飲みものはビールで良い?」

「あ、今日はお茶にしておきます。帰るので」
そうさんの顔色を見ながら、そう伝える。

「飲んでも帰れるでしょ」
何も気にしないようにそうさんが言い返してくる。

「飲み過ぎるといけないので」
飲んでしまったら帰れなくなりそうで、今夜は泊まっていくのをためらって、そう答えた。

「ふーん、わかった」そう言ってウーロン茶を注いでくれる。

「アシスタントありがとう。お疲れさま」明るい声でそう言われ

「いえ、お役に立てたのか分かりませんが、クライアントさんにもガーデナーさんにも好評のデザインで良かったですね」私も明るく返すことにした。

「ちーちゃんが一生懸命アシスタントしてくれたからだよ。これからも大きな案件があったとき、係長に頼んでみようかな」ビールを飲みながらそうさんは機嫌が良い。

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