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ひまわりの花束
第24章 秋
「仕事中じゃないですか」

「だって心配なんだよ」
そう言ってかばんから携帯を出して会社に電話をかけている。

「すみません、打ち合わせが伸びて遅くなっています。後、確認したいことがあるので、もう一件訪問してから帰ります」そう言って電話を切った。

「これで大丈夫だよ」と言いながら私を優しく抱き寄せる。
そうさんに寄りかかりながら、揺られているうちに眠ってしまっていた。

「ちーちゃん、ちーちゃん大丈夫?」
目が覚めると、私のマンションの前だった。あわててタクシーを降りる。

「お仕事中すみません。ありがとうございました」

「部屋まで送るよ」

「大丈夫です」

「本当はちーちゃんの看病したいんだけど」

「ここで大丈夫ですよ」

「そう言うと思った。だから部屋の前までね」
そう言って一緒にエレベーターに乗る。

部屋の鍵を開けると
「ちゃんと寝るんだよ。水分取って、飲み物ある?」

「はい、大丈夫です。ありがとうございました」とお礼を言って部屋に入った。

着替えをしてベッドに入り、そうさん仕事大丈夫だったのかな?そんな事を考えているうちに眠ってしまっていた。


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