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ひまわりの花束
第24章 秋
目が覚めると部屋の中は真っ暗だった。
汗をかいて、ぐっすり眠っていた。
何時だろう?枕元の携帯を見ると21時になっていた。

携帯にはメッセージが2通届いていた。
1つは春香ちゃんからで、体調を心配してくれていた。明日の仕事は任せてくださいと頼もしいメッセージだった。

もう1通はそうさんからだった。熱が下がったのか心配するのと、目が覚めたら連絡が欲しいとあった。
大丈夫なのに。そう思ったけれど、仕事中に送ってもらってしまったので、お礼も合わせて返信するとすぐに電話がかかってきた。

「ちーちゃん、熱さがったの?」

「はい、まだ熱がありますが、寝て起きたら身体が楽になりました」

「ご飯は食べた?」

「いえ、あまり食欲がないので」

「何か届けようか?」

「食べる物はあるので大丈夫です」

「明日仕事休んで看病に行こうか?」

「そんなに重病人じゃないので。大人しく寝ていれば治りそうです」

「じゃあ、明日仕事が終わったらちーちゃんの部屋に行っても良い?声が枯れているみたいだし」

「だから、大丈夫ですって。それに風邪移りますよ」

「ちーちゃんの風邪なら移っても良いけど」

「そういう問題じゃないですよ」

「わかったよ。また明日連絡するよ。おやすみ」

「おやすみなさい」そう言って電話を切った。

お腹は空かないけれど、水分補給はしなくては。温かなミルクティーを飲むとホッとする。
ベッドに横になるとそのまま、すーっと眠り付いていた。
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