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ひまわりの花束
第24章 秋
「ソファーに座ってて」そう言ってそうさんはキッチンに行ってしまった。

ソファーの端っこにそっと座る。

静かな部屋に、カチャカチャ食器の触れ合う音がして、コーヒーの香りがしてくる。

「コーヒー飲めた?」
そう言ってコーヒーが入ったマグカップをテーブルに置いて、私の横に座る。

「ありがとうございます。大丈夫です」

温かなコーヒーをゆっくりと飲むと、お腹の中から温かくなる。

「すっかり涼しくなりましたよね。温かなコーヒーが美味しいです」

「寒かった?」

「大丈夫です」

「寒かったら温めてあげようか」

そう言って、笑いながらハグをしてくる。

「風邪うつりますよ」

「だから大丈夫だって」

そう言いながら、そうさんの身体が私に触れると体温が伝わってくる。

「うん、元気になって良かった」
そうさんが呟きながら私を抱きしめた。

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