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第28章 自分の気持ち

金曜日、朝からドキドキしながら仕事に向かう。

頑張って仕事を終わらせて、残業にならないように気合を入れて仕事に取り組んだ。

もうすぐ１７時、そろそろ仕事を片づけて、来週の準備をはじめないと。そう思いながら机の上の書類をまとめ始める。

「先輩、今日はデートですか？」

いきなり隣の席の春香ちゃんが意味深に聞いて来る。

「あ、友だちとご飯食べに行く約束なんだ」

「彼とかと思いましたよ」

「友だちとだよ」

「ふーんそうなんだ。先輩朝から凄い気合入って仕事していたし、時間気にしてたし、朝から色々気にしてるみたいでしたからデートかと思いましたよ」

「違うって」自分でそう言いながら照れているのが分かる。

「先輩、かわいい！早く片付けて時間に遅れないようにしてくださいね」
春香ちゃんが楽しそうに言う。

照れ隠しに書類に目を落として確認をする振りをする。そんな私にお構いなしに春香ちゃんがそうさんの姿を見ながら話をしている事に気が付かなかった。