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ひまわりの花束
第28章 自分の気持ち
「西野さんに見つかってしまいましたね」

「会社の人には見つからない様にしたかったんでしょ?」可笑しそうにそうさんが笑う。

「そうさん、西野さんに話したんですか?」

「え、話してないよ。別に話す事でもないし」とさらりと言う。

気まずさを感じているのは私だけのようだ。

「さあ、行こう。時間でしょ?」

「あ、公園前駅まで行って、10分位歩いた所にある和食のお店です」

そうさんが手を繋ごうと私の手に触れる。

「また会社の人に会うかもしれないです」と慌てて止めると

「相変わらずだね」そう笑いながら電車に乗った。
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