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ひまわりの花束
第28章 自分の気持ち
公園前駅の改札を抜けると、金曜日の夜なので多くの人が行き交っていた。
「ねえ、どっち?」
「この交差点を右に曲がって、2つ目の信号の近くです」そう話して気が付くと、そうさんに自然に手を繋がれて歩き始めていた。
人混みから私を守るようにスマートに歩いて行く。
「ここ?2つ目の信号の交差点」
「あ、信号の横の白い建物のオレンジ色の照明でのれんのあるお店です」
以前来たことのあるお店は直ぐに見つける事が出来て、木の引戸を開けると見覚えのある店内だった。
照明が優しく、木目の建具がいかにも和食屋さんらしく、落ち着いている。
席に案内してもらう。
半個室が数個ある小さなお店だ。
「看板が小さくて隠れ家みたいなお店だね。ちーちゃん良く知ってたね」
「前に友だちと来たんです」
「へー、男?」
「違いますよ、北海道に一緒に行った友達に連れて来て貰ったんです」
「本当に仲が良いんだね」
「美味しいお店良く知ってるので、ご飯食べに行くんです」
「でも珍しいね。ちーちゃんが誘って来るなんて、初めてじゃない?何か悩みでも、相談事でもあるの?」
「悩み事、そうさんに相談するような悩みは無いですが、私が誘ったら変ですか?」
「そういう訳じゃないけど。嬉しいけど」
そこに、お料理が運ばれてきたので、会話が途切れる。
「ねえ、どっち?」
「この交差点を右に曲がって、2つ目の信号の近くです」そう話して気が付くと、そうさんに自然に手を繋がれて歩き始めていた。
人混みから私を守るようにスマートに歩いて行く。
「ここ?2つ目の信号の交差点」
「あ、信号の横の白い建物のオレンジ色の照明でのれんのあるお店です」
以前来たことのあるお店は直ぐに見つける事が出来て、木の引戸を開けると見覚えのある店内だった。
照明が優しく、木目の建具がいかにも和食屋さんらしく、落ち着いている。
席に案内してもらう。
半個室が数個ある小さなお店だ。
「看板が小さくて隠れ家みたいなお店だね。ちーちゃん良く知ってたね」
「前に友だちと来たんです」
「へー、男?」
「違いますよ、北海道に一緒に行った友達に連れて来て貰ったんです」
「本当に仲が良いんだね」
「美味しいお店良く知ってるので、ご飯食べに行くんです」
「でも珍しいね。ちーちゃんが誘って来るなんて、初めてじゃない?何か悩みでも、相談事でもあるの?」
「悩み事、そうさんに相談するような悩みは無いですが、私が誘ったら変ですか?」
「そういう訳じゃないけど。嬉しいけど」
そこに、お料理が運ばれてきたので、会話が途切れる。