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第5章 けんかなんてしてないよ

「帰ろうか」みきちゃんが席を立つ。

ゆっくりと立ち上がり、みきちゃんの後についてお店を出る。

「ごめん、ちーちゃんに話をしようか悩んだんだけど、でも現実だから。明先輩がどう思っているのかわからないから、私が話す事じゃなかったかもしれない。」
そう話をすると、ゆっくり駅に向かって歩き始めた。

２人黙って駅に向かってゆっくり歩く。

駅前は帰宅する人で、にぎやかだった。

「ちーちゃん大丈夫？ちゃんと帰れそう？」みきちゃんが心配そうに私の顔を覗き込む。

「うん、大丈夫、色々心配してくれてありがとう。少し考えてみる。明先輩とも話をしてみる」そう答えるのがやっとで、みきちゃんと別れ電車に乗った。