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ひまわりの花束
第12章 花火の夜
黙って手を引かれながら、何でキスなんてしちゃったんだろう。

ビール飲んで酔っていたから?
花火が綺麗で浮かれていたから?

そんな事を考えながら歩いて行くと、ある建物の前で立ち止まった。

駅前とは違い、周りもネオンが光っている建物が多い。

「何処に行くんですか?」

「このままじゃ帰れないから、ここで着直して帰ろう」

「だってホテルじゃないですか」

「ここだったら着直せるでしょ」

「なんでそうさんとなんですか?嫌です」

「でもそのままじゃ帰れないでしょ」

自分の姿を思い出す。

「着直すだけで良いよ」そういう私の手を引っ張ってホテルに入っていった。
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