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ひまわりの花束
第12章 花火の夜
「シャワー浴びて来ます」そう言って、浴衣と下着を持ってバスルームへ行き、全身泡だらけになって、ゴシゴシとこする。

何でだろう?

自分の行動に付いて行かれない。
気持ちも身体も綺麗に洗い流したい。

ドライヤーで髪を乾かし、今度こそ浴衣を着る。
少ししわが出来てしまっていたけれど、帰るだけなら問題なく着れた。

「ちーちゃん、帰るの?」

「ゆかたを着直す予定だったじゃないですか」

「明日いそがしいの?」

「いいえ、浴衣着て、朝帰りなんてありえませんよ」

「わかった、ちょっと待ってて、シャワーしてくる」

そう言って、そうさんはバスルームに行ってしまった。



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