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ひまわりの花束
第14章 夏季休暇何する?
翌日、報告書や請求書の作成で慌ただしく1日が過ぎていった。

終業時間になり、「お先に失礼します」と帰ろうとするとそうさんが追いかけてきた。

「ちーちゃん、約束だよ」
 
通りかかった春香ちゃんが
「先輩珍しいですね、何の約束なんですか?」と声をかけてくる。

「あ、仕事の話」咄嗟に嘘の言葉がでる。

春香ちゃんが行ってしまうと
「仕事の話ってなんだよ」そうさんが笑う。

何も言えずにいる私を「さあ、行くよ」と促してエントランスに向かった。

「会社の近くじゃない方が良いんだよね」そう言って電車に乗る。

「何処に行くんですか?」

「会社とちーちゃんの駅と真ん中位なら良いでしょ」

聞き慣れた駅で電車を降りる。
見慣れない駅前に戸惑っていると「こっち」スマホを見ながらそうさんが手を引く。

「手、繋がなくてもいいじゃないですか」

「別に良いじゃん。知り合いもいないでしょ」
相変わらずの推しの強さだ。

「ここ、ここにしよう」と一軒のお店に入っていった。




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