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第10章 臨月～陣痛

入院した日は何事もなく、百合は夕食を食べると眠ってしまった。




でも、夜中の3時頃、陣痛がきて百合は顔を歪ませていた。


「百合…？」

「ちょっと痛いかも……」

「看護師さん呼ぶから待ってね」


ナースコールを押し、百合が痛がってることを伝えると看護師は直ぐ病室に来た。


そしてまた内診をすると言って部屋から出され、数分後に病室に戻される。


「まだ3cmかな。もっと痛くなるけど、不安だったら何回でもナースコールで呼んでいいからね」

「はい…」


看護師が出ていくと、陣痛が収まったのか百合はまた普通の表情に戻った。