この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
特別棟の獣~After story𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ 🕊
第4章 不安
スーツのジャケットを受け取るために吏生から離れたけど、フワッと香るこの甘い匂いはきっと女物の香水。
いったい吏生はどこに行ってたの……?
会食で女の人がいたとしても、スーツに匂いが移るほど近づくとは思えない。
本当に会食……?
まさか浮気……とかじゃないよね………?
「百合?どうしたの?」
「え?」
「ぼーっとしてる。俺シャワー浴びてくるから先ベッド行ってて?」
「あ、うん…」
大丈夫だよね……?
吏生が浮気するなんて有り得ない…
そう自分に言い聞かせながら私はベッドに潜り込んだ。