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特別棟の獣~After story𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ 🕊
第5章 小さな命
〈吏生 side〉
昨日少し百合の様子がいつもと違った。
ぼーっとしてるし、シャワーから戻るとベッドの隅の方で小さくなって寝てた。
最近忙しくて百合に構ってられなかったから寂しかったのかな。
朝も元気なさそうだったし、どうしたんだろう。
今日の会食が終われば仕事も落ち着くから何処か連れてってあげよう。
副社長室でそんな事を考えながら仕事をしていると、ドアをノックする音がした。
「副社長、よろしいですか」
「おう、入れ」
来たのは秘書をやらせている齋藤だった。
あ、秘書って言っても男な?
「今日の会食ですが、お相手の会社でトラブルがあったようで延期にしたいとの事でした。早くても1週間後くらいになるかと」
「そうか、相手側の都合のいい日をまた聞いて連絡してくれ」
「畏まりました」