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特別棟の獣~After story𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ 🕊
第5章 小さな命
家に着いて、いつも通り「ただいま〜」って言えば百合がリビングから出てきてくれるのに家の中は静かだった。
テレビの音もしない。
車はあったから百合はいるはずだけど…
リビングのドアを開けて見ると、百合はソファでブランケットを掛けながら寝ていた。
可愛い寝顔を見ながら、頬をそっと撫でると少しいつもより体温が高い感じがした。
「百合?」
呼びかければ薄らと目が開いた。
俺と目が合った瞬間、ほんの少しピクッと百合の身体が震えた。
付き合ってから今までこんなこと無かった。
少し拒絶されたように感じたのは気のせいじゃないと思う…