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第5章 小さな命

「吏生……なんでいるの…？」

「今日の会食無くなったから帰ってきた。百合体調悪い？」

「…………大丈夫」


全然大丈夫そうには見えないけど。


何か俺に隠してる。


俺の目を見ようとしないし…。


昨日までは俺が帰ってくると抱きついてきてたのに、一日で何があった…？


「百合熱っぽい。やっぱり体調悪いんじゃ───」

「大丈夫」


俺の話もまともに聞いてくれない。


百合は立ち上がると、リビングから出ていってしまった。