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特別棟の獣~After story𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ 🕊
第5章 小さな命
とりあえず俺はスーツから部屋着に着替えた。
そして直ぐ百合の元へ向かった。
寝室に入ると、カーテンが閉まっているせいか中は薄暗い。
キングサイズのベッドの上で小さくなって座っている百合は膝に布団を掛け、そこに顔を埋めている。
百合の隣に座ってやっと気づいた。
声を押し殺して泣いていることに──…
「百合、どうしたの?」
問いかけても返事はしてくれないし、こっちを見てくれもしない。
俺何かした…?
心当たりがないんだけど…