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貴方を諦めます
第15章 彼は積極的
手早く支度を終えると、涼ちゃんはリビングのソファでスマホを弄っていた。


「お待たせ、どこかモーニング行く?スーパー行かないと材料何も無くて」


「支度早いね、女の子ってもっと時間かかるものかと思ってた…」



適当にやってる訳じゃないけど、私は化粧なんて15分あれば終わるから支度は早い方だと思う。


きっと涼ちゃんの周りの子は1時間とか掛けて念入りに準備とかするんだろうな。



「香織…?」


「あ、ごめん、ぼーっとしてた…」


「ご飯食べに行こ?」



近くに美味しいカフェがあるし、時間的にも空いてそうだからそこに行こうかな。


涼ちゃんは今日どこかに泊まるのかお洒落なボストンバッグを指差して「荷物置いといていい?」と言った。


持っていっても邪魔になるだけだから「いいよ」と言えば涼ちゃんは満足そうに微笑んだ。



やっぱり涼ちゃんはカッコイイ…

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