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貴方を諦めます
第17章 彼との時間
「あ、駅前の和菓子屋さん行ったんだね」
透くんの手には私が涼ちゃんに教えた和菓子屋さんの紙袋が握られていた。
「うん、少しは機嫌取りできるかな?副社長がこんなガキでなめられそうだけど」
「涼ちゃんなら大丈夫だよ、頑張ってね」
元気付けるように少し笑えば涼ちゃんも少し安心したような顔をした。
10階にある会議室に着き、会議室扉をノックすると中から課長の声がした。
中に入って涼ちゃんと透くんに「こちらへ」と席に案内すると、何故か私が課長から話しかけられた。
「香織ちゃん、金曜日仕事終わりに飲み会やるけど来ないか?最近ずっと来てないだろ?」
本当なら行きたくないけど、ここで機嫌が悪くなられても涼ちゃんが大変になりそうだなぁ…
「課長が誘ってくれるなんて珍しいですね。今回は行こうと思ってます」
「本当か!?いやぁ、うちの若いのも日比谷は来ないのかって残念がってたからきっと喜ぶよ」
「それは嬉しいです。では、私は失礼します」
多分、坂井くんだろうなぁ…
同期は私しかいないし、いつも来いって言われるし…
透くんの手には私が涼ちゃんに教えた和菓子屋さんの紙袋が握られていた。
「うん、少しは機嫌取りできるかな?副社長がこんなガキでなめられそうだけど」
「涼ちゃんなら大丈夫だよ、頑張ってね」
元気付けるように少し笑えば涼ちゃんも少し安心したような顔をした。
10階にある会議室に着き、会議室扉をノックすると中から課長の声がした。
中に入って涼ちゃんと透くんに「こちらへ」と席に案内すると、何故か私が課長から話しかけられた。
「香織ちゃん、金曜日仕事終わりに飲み会やるけど来ないか?最近ずっと来てないだろ?」
本当なら行きたくないけど、ここで機嫌が悪くなられても涼ちゃんが大変になりそうだなぁ…
「課長が誘ってくれるなんて珍しいですね。今回は行こうと思ってます」
「本当か!?いやぁ、うちの若いのも日比谷は来ないのかって残念がってたからきっと喜ぶよ」
「それは嬉しいです。では、私は失礼します」
多分、坂井くんだろうなぁ…
同期は私しかいないし、いつも来いって言われるし…