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貴方を諦めます
第18章 彼女に漬け込みたい
途中でコンビニに寄って、香織が好きなゼリーやチョコ、スポーツドリンクを買った。


マンションに着いて、エントランスで暗証番号を打ち込み、エレベーターに乗って5階のボタンを押す。


何度も来るから暗証番号だけ教えてもらえた。


スペアキーは駄目って言われたけど……。





501と書かれたドアの前に立ってインターホンを鳴らす……けど、暫くしても香織は出てこない。


寝てたら香織は起きないかもしれない。


自然に目が覚めれば直ぐに起き上がるけど、アラームとかだと中々布団から出てこないから。


しぶとくインターホンを鳴らし続けていると、漸く香織の声がした。


「涼ちゃん…どうしたの?」


インターホン越しに聞こえてくる香織の声は少し掠れていた。


「香織、開けて?」

「ごめん、今日は帰って」


香織の考えてることは分かる。

あの頃と同じで、俺に風邪を移したくないから帰れって言う。

熱で辛い時ぐらい頼ってくれてもいいのに…
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