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貴方を諦めます
第19章 動き出した心
次の日、お昼休みに正樹にLINEをした。


“土曜日なら空いてる”


それだけ伝えると、返事は直ぐに返ってきた。


“じゃあ土曜の11時に迎えいく。昼飯一緒に食べよ”



お昼ご飯を食べるだけで連絡してきたのかな…。


正樹は友達として接してくれてるのか分からないけど、私が気にしすぎているのかな…。


ランチを食べ終えてぼーっとしていると、またスマホが鳴った。



画面を見ると、相手は涼ちゃんで少しほっとした。


「もしもし?」

『今昼休みだよね?』

「うん」

『香織、土曜日空いてる?』



なんていうタイミング…。



「ごめんね、土曜日は用事ができちゃって」

『え…、何時に終わる?』

「まだ分からないの、人と会う約束してて」

『そっか、分かった。また連絡する』



涼ちゃんと会う方がまだ気持ちが楽だった。

でも今更正樹の約束を断るのは悪いし、もし美紅が言っていたような用ならキッパリ断らないと…

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