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貴方を諦めます
第22章 永遠に…
タクシーで一緒にお店に向かい、デート気分を楽しんだ。
お店に着くと、夜景の見えるガラス張りの前の席に案内された。
きっとこの席も涼ちゃんが予約してくれたんだよね。
「今日はコース頼んであるからワインでいい?」
「え、もう頼んであるの?」
「うん、今日は大切な日だから」
そう言って涼ちゃんはワインを頼んでくれた。
日頃から優しくて私のことを第一に考えてくれるのに、記念日までこんなに大事にしてくれて言葉にならないほど嬉しい。
「ありがとう、涼ちゃん大好き」
「喜んでくれて良かった」
優しい笑顔を私に向ける涼ちゃん。
こんな幸せな事ってあるんだろうか…
夢じゃない。
きっと私はこれから先、涼ちゃんしか愛せない。