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貴方を諦めます
第4章 彼は優しい
喉も痛いはずなのに、ゼリーはするんと入った。


どうして涼ちゃんは私がこのゼリー好きって知ってるんだろう。


話したことあったかな…?


用意してくれた薬を飲み終わると、ウトウトしてきた。


「香織?」

「うん?」

「ベッド戻ったら?」

「うん、ありがとう。気をつけて帰ってね」

「…………」


あんまり長く一緒にいると、本当に風邪をうつしてしまいそうだからササッと寝室に戻ることにした。



兎に角、早く治そう。
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