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貴方を諦めます
第4章 彼は優しい
目が覚めると、喉がカラカラだった。


とりあえずお水でも飲もう。


あ、リビングの電気付けっぱなしだった…

そんな事を思いながらリビングのドアを開けると、目に入った光景に吃驚した。



「涼ちゃん……、帰ってなかったの?」


「うん、お粥温めたけど食べれそう?」


え?

え…?


何コレ……


夢…?


「座ってて?もうできるから」

「……うん」



涼ちゃんは元から優しいけど、こんな事をされたのは初めて。


それに慣れてる…?



やっぱり他の子にもこんな事してるかも。




「ごめんね、料理できないから買ったやつだけど」

「ううん、ありがとう」



いいの。


涼ちゃんからならなんでも嬉しいから。
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