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貴方を諦めます
第5章 彼を遠ざけたい
「それでね、美紅にお願いがあるの」
「なんでも言ってよ」
「もし涼ちゃんに私の事を聞かれてもはぐらかして?就職先とか…」
「完全に断ち切るのね?」
「その努力をしようと思います…」
「よく言った!」
実は涼ちゃんとは何度もすれ違ったし、喋りたいとも思っていた。
でもすれ違う度にいつも漂ってくる香水の匂いが違くて、それを思うだけで心が苦しくなって泣きそうになってた。
どうして涼ちゃんが色んな女の人を抱くかなんて理由は知らないけど、美紅に言わせれば“性欲を満たしてるだけ”らしい。
私なら好きな人以外に抱かれるなんて考えられない。
それでも涼ちゃんの近くにいたいって思ってたのに、今は涼ちゃんの近くにいることが辛い。
だから少しずつ離れる努力をして、大学を卒業したらもう会わないと決めた。
「なんでも言ってよ」
「もし涼ちゃんに私の事を聞かれてもはぐらかして?就職先とか…」
「完全に断ち切るのね?」
「その努力をしようと思います…」
「よく言った!」
実は涼ちゃんとは何度もすれ違ったし、喋りたいとも思っていた。
でもすれ違う度にいつも漂ってくる香水の匂いが違くて、それを思うだけで心が苦しくなって泣きそうになってた。
どうして涼ちゃんが色んな女の人を抱くかなんて理由は知らないけど、美紅に言わせれば“性欲を満たしてるだけ”らしい。
私なら好きな人以外に抱かれるなんて考えられない。
それでも涼ちゃんの近くにいたいって思ってたのに、今は涼ちゃんの近くにいることが辛い。
だから少しずつ離れる努力をして、大学を卒業したらもう会わないと決めた。