この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
貴方を諦めます
第5章 彼を遠ざけたい

「美紅はいい人いないの?」
「いない」
「即答なんだね…」
あんなに合コン行ってるのに。
美紅は私と違ってサバサバしててお姉さんって感じだから凄くモテそうだけど…
歴代の彼氏は年上が多かったけどいつも数ヶ月で別れたりしてる。
それに傷ついた感じは毎回なくて、次!!って前向きに恋愛してるところは尊敬する。
「それにしても毎日暇ね。香織は明日何するの?」
「うーん…、バイトも辞めたし、講義出ようかな~」
「げっ、真面目か」
「取れる単位は取ろうと思って」
このままのんびり講義を受けても卒業はできるけど、余裕もってたいし、後から焦ったり病気とかになったりしたら後悔するし。
「じゃあ明日は学食でランチね!」
「美紅も講義出るの?」
「図書室でレポートでも作るわ、家じゃやる気出ないし」
「それ分かる」
カフェを出て美紅と別れ、明日の約束をしてアパートに帰った。

