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貴方を諦めます
第2章 彼はたまに甘えてくる
歩いて5分もすれば、激安スーパーに着く。


「今日の夕飯何?」

「まだ決めてないの、何にしよう…」

「ハンバーグ食べたい」

「涼ちゃんは今日ハンバーグなの?」

「香織が作って」



え、私が作るの……?


買い物カートを押しながらボケッと涼ちゃんを見ると「香織?」と顔を覗き込まれた。


そんな事されたらなんでもしてあげたくなっちゃうよ…


「涼ちゃんの家に行くの?」

「俺ん家、調理器具揃えてないからなぁ。香織ん家じゃだめ?」

「いいけど……」


ササッと買い物を済ませて私の住むアパートに向かった。


こんな風に他の女の子にもご飯作ってもらってるのかなぁ、なんて思うと比べられそうで嫌だけど…
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