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貴方を諦めます
第2章 彼はたまに甘えてくる
「もう作るの?」
アパートに着いて早速夕飯の準備だけしようとキッチンに向かうと、涼ちゃんが声をかけてきた。
「焼くだけにしとこうと思って」
「そっか」
まだ15時だし、焼くだけにしておけば後が楽になるし。
サラダとスープも作ってソファで寛いでる涼ちゃんの隣に座るとグイッと腰を引き寄せられ、身体が密着した。
「涼ちゃん…どうしたの?」
「香織といると落ち着く」
心臓が爆発しそう…
大学で講義中、隣にいるけど触れたりはしないし少し話す程度。
だっていつも講義が終われば涼ちゃんを狙う女の子たちが来るし、それを見たくない私は逃げるように教室を出るから…
「涼ちゃん…好き」
「俺も好きだよ」
涼ちゃんの首に腕を巻き付けて抱きつくと、涼ちゃんも抱き返してくれる。
嬉しいはずなのに、心は満たされない。
だってきっと他の女の子にもそう言ってるだろうし、こうやって抱き合ってると思うから。
こんなに近くにいるのにいつだって遠くに感じる…
アパートに着いて早速夕飯の準備だけしようとキッチンに向かうと、涼ちゃんが声をかけてきた。
「焼くだけにしとこうと思って」
「そっか」
まだ15時だし、焼くだけにしておけば後が楽になるし。
サラダとスープも作ってソファで寛いでる涼ちゃんの隣に座るとグイッと腰を引き寄せられ、身体が密着した。
「涼ちゃん…どうしたの?」
「香織といると落ち着く」
心臓が爆発しそう…
大学で講義中、隣にいるけど触れたりはしないし少し話す程度。
だっていつも講義が終われば涼ちゃんを狙う女の子たちが来るし、それを見たくない私は逃げるように教室を出るから…
「涼ちゃん…好き」
「俺も好きだよ」
涼ちゃんの首に腕を巻き付けて抱きつくと、涼ちゃんも抱き返してくれる。
嬉しいはずなのに、心は満たされない。
だってきっと他の女の子にもそう言ってるだろうし、こうやって抱き合ってると思うから。
こんなに近くにいるのにいつだって遠くに感じる…