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貴方を諦めます
第13章 彼の想い

お母さんに駅まで送ってもらって、美紅と歩いていると「香織」と前方から涼ちゃんの声がした。
「なんで高橋までいるの」
「はぁ?言っとくけど私は元々香織と一緒に帰る約束をしてたの。あんたが後から香織に会いたいって言ったんでしょうが」
「うざ…」
相変わらず美紅の毒舌っぷりは凄い…
「じゃあ香織、私駅ビル行ってくるね」
「あ、朱里さんのお土産買っといて欲しいんだけど…」
財布からお金を取ろうとすると、美紅に止められた。
どうやら昨日のお詫びで奢ってくれるらしい。
「駅弁も買っといてあげる。何がいい?」
「美紅に任せる。私の好きそうなやつ」
「OK〜、じゃあ新幹線の時間にホームで待ち合わせね」
美紅と別れて涼ちゃんの方に行くと「コーヒー飲も」とスタバに連れて行かれた。

