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貴方を諦めます
第14章 私のきもち

お盆休みが終わり、いつものように出勤すると朱里さんが後から出勤してきた。
「朱里さん、これ地元のお土産です」
「あら、ありがとう。今年は帰ったの?」
「そうなんです。それで相談があるんですけど…」
沢山恋愛をしてきたであろう朱里さんに涼ちゃんの事を相談してみた。
何年も片思いをした事や、大学を卒業を機に連絡を断った事、告白された事、私には今その気がない事……
「香織って美人なのに恋愛経験ほんと無いのね」
「まぁ……」
美人かどうかは置いといて、付き合ったのも一人しかいないし、学生の頃は涼ちゃん以外の男の人を見てこなかったから…
「私なら今更なんなの?って言っちゃうところだけど、その子は香織のこと本当に好きなんだろうね」
3年も探してたなんて、私もビックリしたねど…

