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貴方を諦めます
第15章 彼は積極的
一週間はあっという間だった。


私は土曜日の朝、スマホの着信音で目が覚める。



画面には“涼ちゃん”と出ていて、寝坊したのかと思って焦ったけど時計を見るとまだ7時だった。


お昼くらいに合流する予定だったけど、何かあったのかな。


寝惚けながらもそんなことを考えながら電話に出た。



「……もし、もし…?」

『ごめん、まだ寝てたよね』

「ぅん……」

『香織の部屋番号いくつ?』

「501……」

『すぐ行くから二度寝しないで』



すぐ行く……?


まだお昼まで5時間はあるのに……


化粧も15分あればできるし、10時過ぎに起きれば間に合うからまだ3時間は寝れるよ…?


涼ちゃん何言ってるの?と思えばインターホンが鳴って、ヨロヨロと玄関に向かった。
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