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密会
第11章 🌹March🌹(終章)-2




断末魔のような悲鳴を上げたものの、エクスタシーに達さなかった美月の頭を、小さな子どもをあやすように彼は撫でた。


「ナカに、出していいからァ、いっぱい、私が、壊れる、まで、アッ、出していいからァ、どうか、オモチャを、外して、いただき、たい、です。」



彼女は回らない頭で日比谷教頭が好みそうな言葉を選んで、懸命にお願いしたつもりだった。だが、それはますます彼の怒りを買ったらしく、怒りで顔を引き攣らせると不自然な笑みを作ったのだ。




「その“中出し”は先程お前が拒んだだろうが。心にも無い事を言って私の機嫌が取れるとでも思ったか?頭を使えと言っただろう。もう少しマトモな嘘を付け、この馬鹿が。」



「ご、ごめん、なさい、で、でも、あ゛ッ、イッア゛、気持ちいい、こと、しか、かんがえ、アァ、られ、なくて、狂イソぉ、アァ、またイックゥ」













「では、狂え。」



ドスの低いた恫喝的な彼の声に身の毛がよだつ。美月の顔に唾がかかりそうな程、激しい口調で罵っていた彼の声のトーンよりも更に一段階下がっている。恐ろしく凄みのある声だった。



「狂えよ。」


その強圧的な声に仄暗い笑みを交えながら、彼は美月の耳ぶたをべろりと舐め上げた。

そして、たったそれだけの事が絶頂への引き金となってしまったらしい。

美月は足の爪先を丸めて仰け反ると、一際大きく身体を震わせて果てた。同時に彼女の秘裂から大量の潮が流れ落ちる。


「ンッ、アッ、イッ、ンッ、ッ、んっ、」


イッたばかりだというのに、美月の口からは喘ぎ声が止まらない。止まらないオーガズムとドーパミンの放出によって、彼女の膣内は痙攣と伸縮を繰り返していた。すっかり身体は馬鹿になってしまったらしい。
だが理性は焼き切れていないようで、肉欲に従順な身体とは対照的に、彼女の心は砂漠のように乾ききっていた。


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