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密会
第13章 🌹あとがき🌹
【15】だが顔を涙でぐちゃぐちゃにしながら拒絶の言葉を繰り返す美月の姿に、彼の屹立していた性器はみるみるうちに勢いを失い、萎んでいってしまった。
1度、美月へ中出しした日比谷教頭が、もう一度彼女の中へ膣内射精をするシーン。
1度目は彼女を押さえつけて無理矢理出来たけど、2回目は本当に彼女を強姦しているようで気持ちが萎えてしまったという意味を表しています。その後、彼は煮えたぎった頭を冷やすついでに煙草を吸いに外へ行きます。
唇どころか彼女に全てを拒絶された今、禁煙する理由が無いからです。
“服を剥ぎ取っても逃げる可能性があると思った私はお前を唆して拘束具で監禁した”という彼の言葉から、最初から拘束を目的に美月の大好きな声で甘い言葉を囁いていました。
ついでに満たされない自分の独占欲を少しでも満たす為に、美月に玩具を装着させます。帰ってきた時に、自分の名前を真っ先に呼ばせる為です。でも彼女は「おかえり。」とは言っても彼の名前を呼ばすに、玩具を取ってくれと訴えます。だから彼は挨拶を返さずに、彼女を嘲笑ったんです。
【16】「そうだ。お前の“肉体”は私の支配下にある。」
美月を玩具攻めしている時に吐き捨てた彼の言葉、「肉体は支配下にある。」と言っていますが、彼女の心については触れてません。
これは身体は掌握出来ても、心は出来ていないと言外に言ってます。
【17】「では、狂え。」
ドスの低いた恫喝的な彼の声に身の毛がよだつ。美月の顔に唾がかかりそうな程、激しい口調で罵っていた彼の声のトーンよりも更に一段階下がっている。恐ろしく凄みのある声だった。
「狂えよ。」
その強圧的な声に仄暗い笑みを交えながら、彼は美月の耳ぶたをべろりと舐め上げた。
このシーンの一言目の「狂え」は、「終わらぬ絶頂に狂え。」、言葉通りです。
でも二言目の「狂えよ。」は、「お前に狂おしい程執着し、地獄へ落ちる俺と共にお前も狂え。」という意味が込められています。
この仄暗い笑みは、自分を嘲笑っている笑みを指します。もう完全に感情がコントロール出来てません。