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密会
第4章 🌹August-1🌹
近づくと、運転席のドアが空いて、日比谷先生の顔が見えた。
「乗れ」と高圧的に言われ、逃げたかったが、流石に単位に響くと思った私は、素直に助手席に乗った。
その車がそのまま学校に行くと思っていたのに、着いた場所は日比谷教頭の自宅前。
「何で学校じゃないんですか?」と口を尖らせた私に対して、「お前一人を指導する為に、わざわざ学校に行くのが面倒だ」と突き放した口調で返された。
まあ、その時点で色々とおかしいのだが、夢の中という事もあるのか、そのまま私は彼に促されるまま彼の自宅に上がり込んだ。
彼の書斎兼寝室に通され、彼のデスクの上で、小テストのようなものを渡された。どれも高1の前期に出題される問題だが、阿呆な私には全然分からず、ちょっと問題を眺めてテキトーに答えを書いて終わらせた。
暇で頬杖をついていたら、日比谷先生が横から冷たい麦茶を差し出してくれた。
彼にしては気が効くなと思いながら、それをゴクゴクと飲み干したら、急に意識が遠くなって....目が覚めたら彼のベッドに両手両足を縛り付けられていた。
テストの解説と服装の乱れを指摘しながら、抵抗出来ない私の身体を好き勝手に弄び、
言葉で罵り、最終的には嫌だ嫌だと喚く私を無理矢理抱いてしまうという、そんな卑劣な夢だった。
だというのに朝起きて、私の下着はベチョベチョに濡れていて...。
先月、日比谷教頭との密会が無かった事もあるが、生理前でムラムラしている事も重なって、
恥ずかしい話だが、凄く欲求不満だった。
誰かにメチャクチャに犯されたい。
一人エッチをしても解消出来ない、淫らな欲望。
出会い系を使う勇気もない私は、こういう時、日比谷教頭の連絡だけが頼りだ。