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私のお部屋
第10章 運命の出逢い

まあ、こちらが変な気を起こさない限り
間違いなど起こりはしないしな
湯に使っている間は目を瞑っていればいいか…

さっさと服を脱ぎ捨てて
由香の姿を見ないようにして浴室に飛び込むと
浴槽に入ってしっかりと目を瞑った。

「お邪魔しま~す」

「どうぞ…
あっ、狭いけど我慢してくださいね」

圭一は浴槽の片隅で小さくなって
由香のスペースを作ってやった。

ちゃぷん…

由香が浴槽に入ってきた。

水位が上昇してざざ~っと湯が溢れこぼれていく。

「お湯…勿体ないね」

「あ、そうか…じゃあ、こうしよう」

圭一は膝立ちして上半身を水面から出した。
水位が下がって湯が溢れるのを防いだ。

「だめよ~、ちゃんと肩まで浸からないと」

由香が圭一の肩に手をかけて
下へと押し戻す。

「圭一さん…肩の筋肉がスッゴい!」

「こう見えても輸送の仕事をしているからね
荷物を上げ下ろしするから自然と筋肉がつくのさ」

「え~っ?マッチョなんだ~
ねえ、こっちを向いてよ」

体を鍛えている男にとって
ビルドアップした体を見せて欲しいと言われるのが
何よりも嬉しい。

リクエストに応えて圭一は正面を向いてあげた。

「スッゴい!細マッチョなのね」

そう言って由香は圭一の乳首をツンツンした。

「あっ!…」

よりによってこんな時に疲れ魔羅の症状が…
圭一は慌てて両手で前を押さえた。

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