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私のお部屋
第12章 淫乱娘
「それならさ…」
圭一の顔がゆでダコのように赤くなる。
「それなら…なあに?」
雰囲気で「俺の女になれよ」と
圭一が言おうとしているのだと
由香は予想した。
『私の体、安くはないわよ』
定額サービスの顧客になってくれるかしらと
由香は圭一が
これからもセックスをしたいと申し出たら
定額サービスを提案しようと考えた。
「それなら…僕と結婚を前提にお付き合いを…」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
由香は慌てて圭一の言葉を遮った。
やだ…何よ…
私、コクられちゃったの?
PTA会長の息子である佐藤君を始め
今まで数人のクラスメートに
付き合ってくれとコクられた経験はあったけれど
『結婚を前提に』という前置詞のある告白は
これが初めてだった。
『結婚…』
今まで考えたこともなかった。
当然だ。
まだまだ青春真っ盛りなのだから
短い思春期を面白おかしく過ごせればいいと
将来の事など考えたこともなかったし…
嬉しい…
こんな色情な女でも
求めてくれる男がいたことに
由香は体が震える思いだった。
それならば…
なおさら自分の事をちゃんと話さなければと
由香は自分がお金で体を開く女であることを
話すべきではないかと思った。