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私のお部屋
第12章 淫乱娘
「時には何だい?
まるで壊れた録音機みたいに
同じセリフばかり言ってるじゃないか」
「じゃあ…思いきって告白するわ…
パパ活を利用する男性って紳士ばかりじゃないの
淋しい殿方っていうのは…
夜のパートナーがいない殿方が多いのよ…」
「じゃあ、何かい?
淋しい夜のために添い寝もしたりするのかい?」
「添い寝だけでは済まないわ…」
「えっ?ってことはつまり…」
「そう…つまりはそういうことよ…」
「そうか…そういうことか…」
圭一は由香から目をそらして
天井を見上げてピクリとも動かなくなった。
「ごめんなさい…
私、そういう女なのよ…」
「いや…いいんだ…」
圭一はそう言うと
「ちょっとトイレ…」と言い残して
トイレに閉じ籠った。
尿意も便意もあるわけではない
ただ単に一人になりたかっただけだ。
便座に座り込んで
圭一は髪をかきむしった。
『嘘だろぉ!
絶対に由香とは赤い糸で結ばれていると
そう思ったのにぃ!!
まさかお金をもらってセックスの相手をする
サセ子だったなんてぇ!!』
何人ぐらいと寝たんだろう…
きっと抱かれる度に身悶えて
感じまくったんだろうなあ…
経験豊富だから僕とのセックスなんて
きっとつまらなかったんだろうなあ…
昨夜の乱れようは全て演技だったのかもな…
それなのに僕ったら…
相性がバッチリだから妻にしたいなんて考えて…
ほんと、お笑い草だよなあ…
由香の事を考えれば考えるほど
ため息が漏れた。