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私のお部屋
第13章 和解
「そんなことよりも…
引っ越しで汗をかいてしまいました。
どうだい、これから一緒にシャワーでも…」
「まあ、豆田先生ったら…
シャワーだけで済むのかしら?」
「もちろん下心はないですよ
こんな真っ昼間から欲情するほど
性欲バカじゃないですから」
桃子は豆田先生の言うことももっともだと
「それじゃあ、お背中を流してあげますわ」と
二人してヌードになった。
「さっそくだけど
今度の日曜日、両親への挨拶を兼ねて
ホテルでランチはどうだい?」
桃子に背中を流して貰いながら
トントン拍子に縁談を進めわうとする彼に
桃子は不安と期待が入り交じって
背中を流す手がピタリと止まった。
「その事だけれど…
このまま内縁関係ではダメなの?」
入籍して、もし夫婦関係が破綻した時、
彼にバツイチという
不名誉な称号をつけたくなかった。
「僕を信じろよ」
クルリと豆田先生は振り返った。
そして桃子をがっしりと抱きしめた。
彼のイチモツがみるみるうちに隆起してゆく。
「俺、もうお前なしでは生きていけないよ」
うつむく桃子の顎に指をかけて
クイっと上を向かせた。
無防備な桃子の唇を唐突に彼の唇が覆い被さる。
「ああん…豆田先生…」
「もう娘の担任と
保護者の関係ではなくなったんだら
吉彦と名前で呼んでほしいな」
「もう…先生ったら…」
また「先生」と呼んで絞まったので
彼は桃子を睨み付けた。
「ごめんなさい…吉彦…」
豆田先生ではなく名前で呼ぶと
一気に彼が愛おしくなった。