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私のお部屋
第13章 和解

圭一は小箱の蓋を開いて
それを由香にスッと差し出して

「由香…僕と結婚してください」と告白した。

「えっ?ちょ、ちょっと何よ…」

由香は小箱の中身に目を落とした。
そこにはシルバーのリングが眩く光っていた。

安月給だからダイヤモンドはついてないけど
これが僕の目一杯の気持ちです
どうか受け取って下さいと
リングを由香の目の前に掲げた。

「うそ…」

プロポーズに対しての返事も忘れ
由香はポロポロと涙を流して圭一に抱きついた。

「えっと…プロポーズの返事は…」

圭一は不安げに由香に尋ねた。

「もちろん!イエスに決まっているわ!!」

涙で顔をくしゃくしゃにしながら
由香はそう言うと圭一にキスをした。

生まれて初めて涙交じりのしょっぱいキスを
圭一は体験した。

『俺は、この涙交じりのキスの味を
永遠に忘れない、いや忘れてはいけないんだ
絶対にこの子を幸せにしなければいけないんだ』

圭一は由香を愛しそうに抱きしめた。

今日は何がなんでも
プロポーズしようと決めていたので
緊張のあまり顔色が優れなかっただけなので
プロポーズを快く受けてくれてホッとすると
緊張が解れた下半身は
ムクムクとペニスを勃起させ始めていた。

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