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私のお部屋
第13章 和解
「そんなぁ…
ママが再婚しちゃったらパパはどうなるわけ?
パパ、可哀想じゃん!」
「由香…パパは亜里沙さんという
新たなパートナーを見つけたのよ
だからママも新しい人生を歩もうと決意したの」
「でも、よりによって豆田となんて…」
話し合いは深夜にまで及んだ。
由香と圭一の結婚には豆田が異を唱え、
桃子と豆田との再婚には由香が反対した。
「夜も遅いし、
この話し合いは後日でいいんじゃないですか?」
ただ一人冷静な圭一が
話し合いは持ち越す事にしましょうと提案した。
「ええ…そうしましょう…
一晩ゆっくり考えましょうか」
吉彦…明日もお仕事で忙しいんでしょ?
休みましょう
桃子は既成事実を由香に見せつけるように
豆田先生を自分の寝室に連れ込んだ。
「なによ!ママったら!」
由香もこうなったら圭一とラブラブなところを
豆田に見せつけてやるんだから!と
一旦、自宅に引き返そうとする圭一を
無理やり自分の部屋に連れ込んだ。
「やっぱり由香には僕たちの結婚を反対されたね」
この先、思いやられるなあと
豆田先生は桃子を抱き締めながらため息をついた。
「僕がダメ教師というのを
あの子が一番知ってるかもなあ…」
「そんなことはないわ!
吉彦は立派な教師よ、私が一番知っているもの」
桃子は豆田先生の胸に顔を埋めて
甘えてきた。