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私のお部屋
第4章 叱られちゃった
「一万円ってことはさあ…
カラオケ?それとも一緒に映画鑑賞?
食事を共にした…ってことはないよね
こんなにバクバクとカレーを食べてくれたもんね」
先輩の言葉に
「そんなんで一万円も貰っちゃ悪いじゃん
ちゃんとホテルで相手してあげたよ」
私は屈託なくあっけらかんとそう言いました。
「あんた、バッカじゃないの!!」
良美先輩は顔を真っ赤にして怒り始めたんです。
「なんで?何で私がバカなの?」
私は誉めてもらえこそすれ
怒られなんて訳がわかりません。
「今ごろ、あんたを抱いた男は
バカ女をたぶらかして
安いお金で良い思いを出来たって高笑いしてるわ」
えっ?安いの?
一万円だよ?
「抱かせてやるんなら
最低でも三万円はぶんどらなきゃ!」
えっ?
そうなの?
そんなに頂いちゃっていいの?
驚いた私の顔を見て、
先輩は何もわかっていないのねとため息をついた。
「いい?これはビジネスなの
慈善事業じゃないのよ
もっとシビアにならなきゃ」
シビアに?
それって?
「いい?手を繋いでお散歩デートなら三千円、
キスしたり、ボディタッチしたいんなら五千円」
「ええっ?!
それってボッタクリじゃん!」
モテない男が相手なんだから、
それで楽しい思い出がつくれるんならと
それでもいいっていう男が
いくらでもいるのよ
良美先輩は色々と教えてくれた。