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私のお部屋
第6章 危ない男
由香と高山と名乗る男は
新幹線からローカル線を乗り継いで
落ち着いた温泉宿にやって来た。
「今夜、泊まる部屋は露天風呂付きなんです…
君の入浴シーンをカメラで
撮影させて貰えたら嬉しいんだけどな…」
「あ、私、デートされてる身だから
どんな要望にもお応えしますよ」
露天風呂付きの部屋なんて
夢の夢だと思っていたのに
こうやって実現できたのだから
不安だった心はどこかに忘れて
ウキウキしはじめていた。
夕食は部屋食だった。
二人だけでゆっくりと味わう懐石…
由香は彼の勧めるままに
初めてのお酒に口をつけた。
だが、おちょこ一杯で視界が暗くなってきた。
おかしい…
お酒ってこんなにもすぐ酔ってしまうのかしら
そう思い始めた途端、由香は眠りに墜ちた。
どれぐらい意識を失っていたのか
由香が意識を取り戻したのは
肘の痛みによるものだった。
肘だけじゃなく
腹も胸も痛い…
その痛みが紐状のものが食い込んでいるのだと
うっすらとわかりはじめた…
手足の自由がきかない。
ボンヤリとした意識の中で
自分が拘束されているのに気づいた。
「おや?案外と早く目が覚めたな…
もう少し薬を増やしておくべきだったか」
背後から男の声がした。
彼は一心不乱に由香を縛り上げていた。
『な、何を?』
意識は戻っても声が擦れて出てこない。
それ以上に恐怖で声が出なかったのだけれど。
「お前とのデート時間は48時間だ
時間内に何をしようが俺の勝手だよね?」
ミシッと音がするほどに縛ってくる。
「さて…最後の仕上げだ」
男はそう言ってロープに軟膏を塗りたくって、
その部分が由香の秘部に当たるように
股間を締め上げた。
たちまち秘部がカアッと熱くなる。
それとともに、
気持とは裏腹に快感が打ち寄せてきた。
最高の媚薬だと男は言った。