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ドン亀スプリンター
第2章 ファーストコンタクト
 「誰がパンツ履いていいって言った?」
 鋭い声に小さな布を摘まんだ手が止まる。
 「え?」
 怯えと期待が混ざりあった何とも言えない淫靡な顔。
 「学校に着くまで下着禁止だ。」
 「そ、そんな。」
 「嫌なら授業中も禁止するぞ!」
 我ながら無茶苦茶だ。
 「・・・はい。」
 呟くと宣子はパンティを下に落とし汗も拭いてない素肌の上にセーラー服とスカートを纏う。
 ローファーを履きスポーツバックに諸々を仕舞って立ち上がると右手を顔に近付ける。
 数分前までチンポを握っていた掌の臭いを嗅ぐ。
 「くさい。」
 言葉とは裏腹にうっとりした表情に堪らなくなって細い肢体を抱き締める。
 拒絶はない。
 宣子の腕が俺の背に回され力が籠る。
 これ以上密着したら二つの身体が溶解融合しそうだ。
 スカートが皺になるのも気にしないで乱暴に撫で、揉み、掴む。
 「この下がノーパンだなんて誰も思わないだろうな。」
 「アァ~ン。小父さんのエッチ。」
 乳首舐めた時にも言われたが流石に「小父さん」って言葉には引っ掛かりがある。
 「ひふみだ。」
 「?」
 「九十九一二三(つくも・ひふみ)」
 「一二三さ・・・ま。」
 「さん」か「様」で迷ったみたいだが様付けに落ち着いたようだ。
 恥ずかしそうにはにかむ宣子の頭を撫でてやる。
 「明日から30分早く家を出ろ。」
 意味が判ったのか宣子の顔がパッと明るくなる。
 「一時間早く出ます。」
 こらこら。
 俺を寝不足にさせるつもりか?
 「30分だ。ほら!学校行け!」
 「アァ~ン!」
 尻を思い切り叩かれ宣子は甘い悲鳴を上げる。
 「ご機嫌よう。」
 小走りに姿を消す宣子を見送りながら溜め息をつく。
 梅園って噂通り「ご機嫌よう。」って言うんだ。
 
 
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