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我が白濁の流るるまま
第5章 松坂慶子?
ヒソヒソ話しのあと、二人はこちらに戻ってきて、話し始めた。
二人はこの古い農家を買って、手入れしてから自宅兼仕事場としたそうだが、こことは別に小さな秘湯旅館を買ったのだという。
それはここから十キロほど離れたところの山々に挟まれた渓谷にポツンと建っているそうな。年寄り夫婦がボチボチやっていたのが、奥さんが亡くなったのを機に廃業したものを安く買ったのだとか。
「買ったのはまだ三ヶ月前なんですけどね、これをマイノリティ専用で再開したいのよ」
「マイノリティ?つまりゲイとかレズの人たち専用ということですか?」
「そう。あんな山奥にハイキングに行くのはシニアばかりだし、シニアは同性エッチが好き、複数だともっと盛れるでしょ。彼らにそんな場所を提供したいのよ」
「つまり旅館内は全裸でどこでも楽しめますよ、みたいな?」
「そ、あなた理解が早くていいわ~。でもスタッフがまだいないの。彼らに理解のある人でないとまずいでしょ、チクされるっていうの?SNSとかに書かれても困るし」
「どうや?もし良かったらワシらといっぺん行ってみませんか?」
光男が口を挟んでくる。
黙っていたが、私は町ではそれなりに大きなリネンサプライ会社の営業部長をやっている。まだ十年は働くつもりだ。しかし、何となく興味を持った私はいいですよ、とうなずいていた。
二人はこの古い農家を買って、手入れしてから自宅兼仕事場としたそうだが、こことは別に小さな秘湯旅館を買ったのだという。
それはここから十キロほど離れたところの山々に挟まれた渓谷にポツンと建っているそうな。年寄り夫婦がボチボチやっていたのが、奥さんが亡くなったのを機に廃業したものを安く買ったのだとか。
「買ったのはまだ三ヶ月前なんですけどね、これをマイノリティ専用で再開したいのよ」
「マイノリティ?つまりゲイとかレズの人たち専用ということですか?」
「そう。あんな山奥にハイキングに行くのはシニアばかりだし、シニアは同性エッチが好き、複数だともっと盛れるでしょ。彼らにそんな場所を提供したいのよ」
「つまり旅館内は全裸でどこでも楽しめますよ、みたいな?」
「そ、あなた理解が早くていいわ~。でもスタッフがまだいないの。彼らに理解のある人でないとまずいでしょ、チクされるっていうの?SNSとかに書かれても困るし」
「どうや?もし良かったらワシらといっぺん行ってみませんか?」
光男が口を挟んでくる。
黙っていたが、私は町ではそれなりに大きなリネンサプライ会社の営業部長をやっている。まだ十年は働くつもりだ。しかし、何となく興味を持った私はいいですよ、とうなずいていた。