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幼馴染の重すぎる愛
第14章 fourteen
それから私は壊れた人形のようだった。
大学にも行かず、ご飯もろくに食べず、ただぼーっと過ごしていた。
「愛結…ご飯食べよ…?」
「………」
「お願いだから食べてよ…。栄養失調になっちゃう…」
別にお腹は空かなかった。
たまにスポーツドリンクを飲むくらいで十分。
いつもなら匂いを嗅ぐだけで食欲をそそるクロワッサンのバターの香りも今は何も思わなくなった。
「愛結…、痩せたね…」
「………」
「僕のせいだ…ごめん…」
無理やりにでも食べようとすれば食べれるとは思う。
でもこの前は吐いてしまったから、どうせ胃に入れても意味が無い。