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幼馴染の重すぎる愛
第16章 sixteen
朝になり、僕はアラームの音で目が覚めた。
すぐ止めたつもりだけど、愛結も起きてしまった。
「ごめん、アラーム煩かったね。もう少し寝てていいよ。その間にご飯作ってくるから」
「私も行く」
一緒にリビングに来て、愛結を座らせて僕は朝食の準備をするためにキッチンに向かおうとした。
でも服の裾を愛結が掴んでいて足が止まる。
「ご飯作ってくるだけだよ。スクランブルエッグがいい?」
愛結の顔を覗き込めば、小さく頷いた。
少しでも離れるのが怖いのか、愛結は服を離してくれない。
椅子に掛けてあった僕の薄手の上着を羽織らせてあげると少し落ち着いたみたいだった。
そのうちに急いで朝食を作り、愛結の所に戻った。