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幼馴染の重すぎる愛
第20章 twenty
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愛結が病院に来てから1週間が経った。
僕はいつものように朝起きて愛結の髪を撫でていた。
すると───…、
「愛結…?」
僅かに愛結の瞼がピクリと動いたように見えた。
そしてゆっくりと、
瞼が開いていく──…
「愛結?僕だよ、分かる?」
声を掛けたけど、愛結は何も言葉を発さない。
それどころか、ずっと天井をぼんやりと見つめていた。
その瞳はこの世に絶望しているような、生きる希望をなくしたような、光を無くしたようだった。
愛結の視界に入るように顔を覗き込んで頬を撫でてみても、視線は混じり合わない。
とりあえず医者を呼ばないと…