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幼馴染の重すぎる愛
第20章 twenty
「愛結ちゃん分かる?病院だよ」
僕の声に反応しなかったのに、
医者が話しかければ愛結の視線はほんの少しだけ医者の方へ動いた。
「うん、意識はしっかりありそうだね。ずっと寝てたから喉乾いてるでしょ?お水飲もうか」
慣れたように話しかけ、リクライニングベッドの背もたれを上げた。
ストローをペットボトルに刺して愛結の口元に近づけると、少しだけ口が開く。
「どこか痛いところはある?首を振れなかったら瞬きして」
医者の質問に愛結は少し首を振る。
「愛結ちゃん1週間寝てたから身体も動かしずらいかもしれないけど少しずつでいいから自分で動く努力をしてね」
これからまた愛結と生活できる。
それだけで僕は嬉しかった。