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幼馴染の重すぎる愛
第20章 twenty
暫くしてまた愛結は寝てしまった。
「琉生くん、ちょっと話をしようか」
「ここじゃダメなの?愛結の側を離れたくない」
「愛結ちゃんは寝てるからね。静かにしといてあげたいから別の部屋で話そう」
医者は真剣にそう言うから拒否することもできず、後をついて行った。
連れてこられたのは小さな会議室のようなところだった。
「とりあえず愛結ちゃんが目を覚ましたのは良かったけど、大変なのはこれからだよ」
「どういう事?」
「自殺未遂をした人のケアは大変だよ。精神的にも体力的にも。好きだからできるというものじゃない。今、愛結ちゃんは死にたいと思っていたのに生きていて絶望しているかもしれないし、また自殺未遂をする可能性だって十分にある」