この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
幼馴染の重すぎる愛
第20章 twenty
泣いている愛結を、僕はただ抱きしめることしかできない。
「死なせない…っ、愛結が死にたいなら先に僕を殺してよ…」
きっと愛結は僕を殺したりはしないだろうけど、愛結が居なかったら僕は生きていても意味が無い。
この世に生まれて価値があると思えたのは愛結と一緒にいる事だけだから。
「1人になりたい……っ」
「だめ…、絶対1人になんかさせない」
愛結が1人になってまた自殺未遂するかもしれないし、もう絶対に後悔はしたくない。
「愛結、少し長くなるけど、聞いてくれる?僕の家の事なんだけど───…」
本当は愛結に話すつもりはなかった。
でも、僕が愛結を必要としてることを分かってほしくて言いたくなかったことを話す決意をした。